2.ルノワール・マティス・ピカソと、「鷲の巣村」を訪ねて

 今日はホテルの移動日です。サン・ポール村のホテル・ラ・コロンブ・ドールから、海沿いのホテル・ロワイヤル・リヴィエラへと宿を替えますが、いつものようにその移動日を利用して、旅行の際にはいつもお世話になっている井上さんのガイドで、1日観光となりました。
 井上さんには、事前にE-Mailで「行きたいところ」のリストを送っておきました。それを井上さんが上手にアレンジして下さり、下記のような観光となりました。


@ ルノワールのアトリエ
 
 井上さんは、ルノワールのアトリエの開館時間に合わせ、9:30にホテル・ラ・コロンブ・ドールへ迎えに来てくれました。そして、オー・ド・カーニュ(写真下右)を通って、開館一番に入場できました。変形リューマチを患いながら、晩年の創作に当たったアトリエで描かれた絵を、1週間後に訪れたパリのオルセー美術館で鑑賞できた時の感動は忘れられません。(室内は撮影禁止で写真がありません。)
アトリエの建物(右下の暗いところは釜戸) アトリエの庭からオー・ド・カーニュを望む


A マティスのロザリオ礼拝堂
 
 そして、次にヴァンス村にある、マティスの最後の作となった、「ロザリオ」礼拝堂を訪れました。黄と青のステンドガラスを通して注ぐ微妙な光、あえて顔を描かない神父の絵、世俗の無駄をすべて取り払った配置・・・。そこは心洗われる、純粋な祈りの空間です。(ここも内部写真撮影禁止でしたが、絵葉書からのコピーです。)
 聖堂の入り口   屋根の十字架   祭壇      祭壇より


B スミレの村「鷲の巣村」トゥーレット・シュル・ルー
 
 そして、「鷲の巣村」トゥーレット・シュル・ルーを訪れました。ここは、フランスで唯一、スミレの栽培で知られた村です。以前テレビで野際陽子さんが訪れた陶器の店に立ち寄り、スミレのアイスクリームを頂きました。。
トゥーレット・シュル・ルー村の全景 この村は大変静かで、普段の生活が感じられます
陶器の店。内部は岩をくりぬいたよう


C 標高760mの「鷲の巣村」グールドン
 
 ここも、一度訪れてみたかった「鷲の巣村」です。標高も760メートル、地中海に近い地形なのに、鷲の巣村としてもかなりの高度に位置します。今はレストランとなっている、絶景のグールドン城にて昼食を。
グールドンの村 グールドン城(現在はレストラン)


D 香水の街、グラース
 
 そして、香水で有名なグラースの街に立ち寄りました。香水メーカーのフラゴナール社などは有名ですね。でも、有名な割には見所が乏しいような・・・。ノートルダム寺院には、いずれルーブル美術館に返却が決まっているルーベンスの3枚の絵があります。(保存状態が心配なので、早く返すほうが良いのではと私は思っています。)。
グラースの街 ノートルダム寺院にて フラゴナール博物館


E ヴァロリス村、国立ピカソ美術館の「戦争と平和」
 
 そしてこの日最後に、ヴァロリスという村を訪れました。陶器で有名で、かつてピカソが晩年住み、70歳の誕生日のお祝いのお礼に描いたという「戦争と平和」は特に有名です。国立ピカソ美術館にあるその絵は、礼拝堂の壁画として描かれたもので、人類の愚かさと、民族も宗教も超えた平和の世界が描かれています。(写真撮影禁止のため、絵葉書からのコピーです。)
入り口から見て左に描かれた「戦争」
入り口から見て右に描かれた「平和」
チャペルの祭壇を封じて最後に描かれた「戦争」と「平和」の絵をつなぐ絵


 その後、今日の宿泊先、サン・ジャン・カップ・フェラ(フェラ岬)にある、ホテル・ロワイヤル・リヴィエラへ向かいます。
★このページの旅程★
8月12日(木) サン・ポールのホテル・ラ・コロンブ・ドールをチェックアウト
          井上さんの車で、上記@〜Eを観光した後、
          次の宿泊ホテル、サン・ジャン・カップ・フェラのホテル・ロワイヤル・リヴィエラへチェックイン
 
   
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