1. 南フランス、サン・ポール・ド・ヴァンスにて


@ サン・ポール・ド・ヴァンスの村
 
 ここ、サン・ポール村は、モン・サン・ミッシェルとベルサイユ宮殿に続いて、フランスでは3番目に観光客が多く訪れるところだそうです。ヴァカンスシーズンは早朝か夕方以降、周ることをお勧めします。

 遠くにコート・ダジュールの海を望むサン・ポール村の中心部は、なだらかな丘の上にあり、周囲をぐるりと城壁に囲まれていています。そして城壁の中に入ると、まるで中世にタイムスリップしたかに感じられ、石畳の模様も、立ち並ぶお店もチャーミングです。 
早朝のサン・ポール村 サン・ポール村遠景 早朝に出会った黒猫


A ホテル・ラ・コロンブ・ドール
 
 「プロヴァンスの宝物をもしひとつ選べと言われたら、私はコロンブ・ドールと答えるだろう。」彫刻家セザールにそう言わしめたホテルが、ここ、サン・ポール村にあります。5年前の夏、初めてこの村を訪れたときから、いつか泊まってみたい憧れのホテルでした。

 ホテルの中は、美術品であふれています。プールサイドにも、廊下にも、イブ・モンタンが結構式を挙げたという屋外のレストランのテラス席にも・・・。そして、レストランの室内は圧巻です。ピカソが、ミロが、マティスが、ユトリロが、レジェが、ブラックが・・・。かつてこのホテルの「宿代」として残されたといわれる数々の美術品、無造作に?飾られて、セキュリティーは大丈夫?と余計な心配をしてしまうほどでした。
ホテル・ラ・コロンブ・ドールの入り口 泊まった12号室〜天蓋つきベッド(ヒロのは別)と壁画
プールサイドもCalderのオブジェが レストラン〜ピカソはどれ?
屋外のレストラン 有名なオードブルセット〜これだけで満腹?

 数々の芸術家に愛されたサン・ポール村にあるこのホテルがなければ、この世にいくつかの傑作が生まれなかったかもしれません。
 部屋はたった25室、でも飛び込み台のついたプールもあります。部屋は古き良き家、といった趣で、アンティークな家具もチャーミングです。しかしバスルームは現代的によく整備され、電話にはインターネット用にデータポートがあるので、大変快適に過ごせます。
 食事は・・・。かつてピカソが泊まっていたころの面影をそのまま残してあるのと同じで、料理も、多分50年前にタイムスリップしたかのような、プロヴァンス風の古典的な(?)料理です。雑誌などで紹介された有名なオードブルは、それだけでおなかがいっぱいになってしまいます。付け合せの新鮮野菜がことのほか美味しく感じました。


B マーグ財団の美術館
 
 入場すると、広い庭に点在するミロ他のオブジェに迎えられる「マーグ財団美術館」。ここは、間違いなくサン・ポールの宝のひとつです。私見ながら、内容的にはニース市内にあるいくつかの美術館、(シャガール美術館、マティス美術館)を遥かに凌ぐ内容です。
 
 
★ここまでの旅程★
8月 8日(日) 札幌を出発、成田ヒルトンホテルへ前泊
8月 9日(月) 成田〜パリ経由〜ニース・コートダジュール空港着
          その後、井上さんの車でサン・ポール村のホテル・ラ・コロンブ・ドールへ
8月10日(火) フリー(終日プールと周辺を観光、ホテル・ラ・コロンブ・ドール滞在)
8月11日(水) フリー(終日プールと周辺を観光、ホテル・ラ・コロンブ・ドール滞在)
8月12日(木) ホテルをチェックアウト(続く)
 
   
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